気功教室 

  1. 気功との出会い



 気功は古くから中国で行われてきた方法で,三千を超す気功が有ると言われています。
中国では,各流派ごと門外不出であった。近年になって数多くの気功が,紹介された。
 私が気功に出会ったのは,今から20年ほど前の事でした。その当時は,まだ自由に中国へ行くことはできず,日中友好協会メンバーとして入国しました。 広洲のホテルの窓から公園を見ると何組かのグループが気功をしていました。私も公園に出かけ,中国人に混じり身振り手振りでやってみましたが,ただラジオ体操をやっているみたいでした。気功の知識もなくそれほど関心も有りませんでした。
 その後中国へ針の勉強で何回か行き,北京の中日友好病院で気功治療を見学し,気功科の先生から気功の理論とやり方を学ぶ事ができました。
こんな事が有ってから,気功に興味を持つようになってきました。その後,日本国内でのセミナーに参加し,家に帰ってから,毎朝犬の散歩の時に田んぼ道で,覚えた気功を練習しました。
埼玉の帯津良一先生が経営されている病院にも出かけ気功を教えていただきました。
地元では,公民館活動の一つとして気功教室を始めました。




  2. 人間は,自然界とともに


 中国医学の歴史は,二千年とも三千年とも言われています。当時の人たちは,天文学や大自然の営みをよく観察し身体との結びつきを考えました。
 四季の移り変わりから,樹木の生長する過程を,観察しました。春には暖かい太陽の光をいっぱいに浴び,地面にしみ込んだ雪解け水を吸い上げ芽吹が始まります。生命の躍動感あふれる季節です。夏には,日照りが続いて地割れができたり台風で洪水が起きたりします。秋は,収穫の季節です。又,どことなく心淋しさを感じるときです。冬が近づくに連れて木々の葉は落ち,やがてあたり一面銀世界となります。
 このような大自然の移り変わりを大宇宙,人間の身体を小宇宙と考えました。常に人も草木もあらゆる生き物は,みなこの大自然の中で生きています。たとえば,日照りが続き地割れができる様な時は,身体ではどうでしょうか?水が足りないわけです。すなわち脱水状態です。そうすると舌にわれめができるのです。
またこれと反対に,洪水などで田畑が水浸しになった時は身体ではどうでしょうか?手足がむくんだりお腹をたたくとぽちゃぽちゃ音がします。舌は大きく腫れぼったくなります。
5,6月の梅雨の頃はじめじめした日が続き,パンなどがカビたりします。身体では舌に苔が見られます。
この時身体が冷えていれば白い苔があり、熱があれば、黄色い苔が見られます。
又、山火事があれば風が起きます。身体では日頃の精神的、肉体的、ストレスが長く続くと気の巡りが悪くなります。東洋医学では、ストレスは肝が一手に引き受けます。
そうすると肝の気が暴れはじめます。
本来肝気は上に登る性質を持っています。この肝気が頭まで上ると眼が充血し、やがて脳卒中になるのです。
さらに道路が土砂崩れなどで通行止めになったら、人も物資も滞ることになります。
これが、身体でいえば痛みや病気なのです。
道路の復旧工事をすれば物も人も通れるようになります。
この工事作業が、気功療法、針、灸、漢方薬、藥膳、に相当するわけなのです。




  3. 気功の三原則 


   [ 調心・調息・調身 ]
       気功を行う時は、この三原則をまず覚えることが必要です。


 1、調心

 まず心を落ち着かせゆったりとした気分になることです。頭の中でいろんな事が浮かんできます。これが当り前ですね。
こんな時私は、目を半眼にし、自分の一番好きな景色を思い浮かべてもらうようにしています。
お花畑、薄らと雪をいただいたアルプス、地平線に夕日が沈む所などです。 


 2、調息
気功では、呼吸が、大きな意味を持ちます。
方法は、腹式呼吸で行います。ところが女性はほとんどの人が、日常行っている呼吸は胸式呼吸なのです。
さて腹式呼吸はどのようにやればよいのでしょうか?
息を吸う時は鼻から静かに吸いながらお腹を膨らませていきます。また、息をはく時は口から糸を吐くようにし、お腹をへこませます。


 3、調身
立ち方は、足を肩幅に開き、足先は少しハの字型にします。お尻の穴をちょっぴり閉める感じで立ちます。肩の力を抜いて、背筋を伸ばします。

   これが出来れば、気功も半分習得したみたいなものです。
   気功は沢山の種類があります。自分にあった気功を探してください。


  準備式

 1、足は、肩幅に開き、つま先を、ハの字にし、膝、股関節の力を抜き、背筋をまっすぐにします。
 2、肩の力を抜き、両手の手のひらを外側にし、息を鼻から吸いながら、ひじを伸ばしたまま、体の外側から、頭の、上まで持っていきます、
手のひらを、下に向け、口から息を吐きながら、下腹部まで下ろします。
これを、2から3回、行います。

 私は、このような経験を通じ、日常の臨床に役立てています。
中国医学は難しいと思わない事が必要です。



佐久東洋医学研究所   
堀込雅彦    

写真は気功教室の様子です。