東洋医学

◇東洋医学とは   ◇針はなぜ効くか   ◇痛みは身体にとって必要   ◇つぼ健康法   ◇魚の目は焼き針で   ◇肩こり解消法   ◇高血圧  ◇むくみを取るには   ◇むち打ち症
         

      東洋医学とは



 東洋医学とは、古代中国より数千年の歴史をもつ医学です。この医学は、臨床を中心とし経験を積み上げ分析して出来あがったものなのです。
 また、根底には東洋哲学があり、自然界を大宇宙として考え、春夏土用秋冬の自然の営みをよく観察し、また人体を小宇宙とし、自然界の変化を人体の変化に応用してきた医学です。
 例えば日照りが続くと地面は地割れを起こします。身体では、喉が渇き水分が失われた脱水症状であると考えます。この時、地面のような反応は舌に現れ、舌に裂紋ができます。また山火事などで火が大きく燃えると、その上空には大きな気流が起こります。身体では、強いストレスなどが原因で東洋医学で考える肝臓と心臓に余分な熱を生じることになります。更に症状が強くなると熱が「めらめら」と燃える火に変化します。この火が風を起こし、それが頭に上がっていくと中風(脳卒中など)といわれるものになるのです。
 また、東洋医学は基本的に身体全体のバランスを常に念頭に置き、そのひずみを探し、たとえ腹痛が起こったとしても、全身のバランスを調整しながら治療をしていきます。その結果、腹痛を治すことが出来るのです。
 より特徴的なことは、生きている人間でなければ身体の各部に現れる反応点(ツボなど)は存在しないということです。例えば亡くなった人の解剖で、そのツボなどの組織細胞を観ても、生きている人と比べ、ツボとしての特徴的なものは見つけることは出来ないのです。

 「病は気から」(やまいはきから)
 「病は気から」という言葉がありますね。これは、器質的な変化がない場合でも、気持ちがふさいで悩み落ち込んでいる時に血液検査をすると値が悪く出ます。つまり、心と身体は常に一体でなければなりません。胃が悪いからといって、胃だけを診ないで全身を診ます。耳鳴りがするからといって原因を耳の器官だけに求めません。これらは、精神的ストレスによって起こることが少なくないのです。他には、心臓という器官があります。これは一般的には血液を送る臓器と考えられていますが、東洋医学では、この働きだけでなく、心として感情・意識などを司るものとして考えられています。皆さんも小さい頃、叱られて「胸に手を当てて考えてみろ」と言われたり、また、初恋の頃の胸のときめきを覚えていらっしゃる方もいるでしょう。これは、現代医学的に考えると、大脳と自律神経の働きをいっているわけです。東洋医学は、こういった器官をも念頭に入れて治療するわけです。

 「未病を治す」(みびょうをちす)
 もう一つ東洋医学の特徴的なものとして、「未病を治す」ということに、非常に重点を置きます。昔から、病気の患者が来た時は謝らなければいけないと言われています。これは、現代でいわれている治療では「予防に勝るものはない」と同じことです。治療する側から見ると、健康な人の、その健康を維持する治療が最も優れた治療ということなのです。このためにも日頃から鍼やお灸・気功などを続けることが大切になってくるわけです。現代社会においては、仕事などに追われて身体の不調があっても、つい、治療をしないで済ませることが多いでしょう。これは、結果的に大きな病気を引き起こすことになりかねません。また、皆さんは年に一度は健康スクリーニングや検診、人間ドックなどを受けていると思います。が、血液検査などの結果が正常範囲であれば安心してしまうでしょう。ところが、ここに落とし穴があります。それは、検診では、先ほどいった「心」つまり精神的なチェックはほとんどできないということです。ストレスが徐々に身体をむしばむことが多いのです。

 「気とは」(きとは)
 東洋医学では、身体を維持しているものを大きく分けて三つに分類しています。それは、気と血と水です。
 気とは、両親から受け継いだ先天の気(腎精)と、後天の気(食物などから得られるエネルギーでつまりは胃腸から吸収するもの)の二つに分かれます。腎精といわれるものはからだの成長や免疫に大きく関わります。腎精が弱いと骨が十分に強くならずに足腰が弱かったり、虚弱体質で精力などが弱かったりするわけです。後天の気は胃腸での消化吸収力を指します。胃腸の気が弱ると吐き気や嘔吐をしがちで脾気(現代でいう膵臓や脾臓のエネルギーにあたる)も弱くなり、下利や内臓下垂を引き起こす原因にもなります。これを更に説明すると、胃腸の気の働きは、食物を口から入れて肛門に流します。つまりエネルギーを上から下へ流す働きがあります。この力が弱ると胃腸は物を受け付けられず食べ物が逆流する原因になります。また、脾気の働きはエネルギーを下から上にあげる働きがあり内臓を下垂させず正常な消化を促す働きがあります。
 気を取り入れる重要な器官として肺があります。これは空気中から酸素を取り入れ、ガス交換を行っているわけですね。そして、東洋医学的には大気の気、つまりエネルギーを取り入れているわけです。この三つの気をうまく取り入れ働かせることが健康維持にとても大切になってくるわけです。

 気の働きは五つあります

   1.温く作用(おんくさよう)
   2.推動作用(すいどうさよう)
   3.固摂作用(こせつさよう)
   4.防御作用(ぼうぎょさよう)
   5.気化作用(きかさよう)

 この働きを分かり易く理解するには、年をとった人の日常生活を、思い浮かべてください。中には元気な人もいます。が、一般的な状態といえば足腰の冷えが強く、夏でもコタツがなければ、どことなく寂しいとか、ズボンしたや腹巻を離せない人がいますね。これは身体を温める力が弱ってくるからです。そうならないようにする働き、つまり身体の温度調節をする働きを、温く作用といいます。これも気の大きな働きの一つです。また頭では分かっていても、家の中の敷居などでつまづいたり、動作が鈍くなってしまう。これは、気の力によって血液や体液を身体の隅々まで巡らせる働きが弱くなるためです。そうならないようにする働き、つまり全身を動かす働きを、推動作用といいます。そして知らず知らずのうちに手足に青あざを作ったり、歯茎からの出血が多くなったり、静脈が浮き出てきたりする。また、くしゃみをしたり大声で笑ったりした時に、おしっこが「ちょろっと」漏れたり、涙やヨダレが出やすくなる。そうならないようにする働き、つまり血液が血管の外に溢れないようにしたり、汗やおしっこの排泄をコントロールする働きを固摂作用といいます。年をとると、ちょっとした事で風邪をひきやすくなったり、肺炎を引き起こしやすくなることがあります。皮膚も弱くなり、痒くなったり、しみが多くなったりする。なかには、かぶれやすくなるなど、抵抗力(免疫力)が全体的に落ちます。そうならないようにする働き、つまり外からのウイルスや雑菌や外からの刺激から身体を守る働きを防御作用といいます。少しの食べ過ぎや飲み過ぎで、下痢をしたり、おしっこが近くなったりします。これは、消化管からうまく水が吸収されなかったり、全身を巡った、いらない水をうまく尿にできなかったり、使える水をうまく戻せない状態です。そうならないようにする働き、つまり消化吸収をしていらないものは排便したり、呼吸をして酸素と二酸化炭素の交換をする。また、腎臓からでたものを良い水と尿に分ける働きを気化作用といいます。

 血とは(けつとは)

 血の考え方は、現代医学の血液とは、ほぼ同様です。が、東洋医学では、心が主り、肝が血を蔵し、脾が血液を血管外に漏らさないようにして、身体の各器官や臓器に栄養を巡らせているのです。
 例えば、血液が不足することによって、「目がしょぼしょぼ」したり、「からすっけえり」(こむら返り)がおこるのも、血液の不足や巡りの悪さが原因となるのです。

 水(陰液)とは{すい(いんえき)とは}

 この水の考え方は、血液以外の身体の水分を指しています。例えば、唾液などの消化液や涙、尿、汗などもそうです。
 もし、この水が手足で停滞を起こすと、「むくみ」になり、頭に停滞すると「頭重感」(頭がおもだるい感じ)がしたりします。また、仰向けになり、お腹を叩くと、ポチャポチャと音がする方は、胃腸に水が溜まっている方です。

 六臓六腑(ろくぞうろっぷ)

 普段みなさんは、お酒を飲んだ時など、五臓六腑に沁み渡ると言いますが、実は五臓に一つ加えた六臓とするほうが正確なのです。この六臓というのは肝、心、脾、肺、腎、心包で、それに対して、腑のほうは胆、小腸、胃、大腸、膀胱、三焦となります。これらを合わせて六臓六腑と言います。


 それぞれの臓腑の働きを簡単に紹介しましょう。
 まず、肝は肉体的、精神的なストレスを一手に引きうける臓器として考えられており、そのため、ここにある一定以上のストレスがかかると、体内の気(エネルギー)が流れにくくなり、精神的な抑鬱状態を作ったり、隣りの臓器(胃など)に影響を与えて胃腸症状などを起こしたりします。また、この臓器は目や筋肉・腱(筋肉と骨の付着部)・爪に関係します。
 心は、文字通り大まかに心臓とほぼ同じと考えていただいて結構です。これに加え、「こころ」という言葉で表される精神活動や意識なども含まれます。その心が興奮することによって、イライラや不眠などを引き起こします。
 脾は、消化吸収の器官として考えられており、身体に必要な水を作り出しているところとしても考えられています。甘いものを食べ過ぎたり、アルコールの摂り過ぎにより、ここに余分な水が溜まると下痢を引き起こすことがあります。また、統血作用といって、血液を血管などから漏らさないようにする働きもあると考えられています。
 肺は、皆さんもご存じのとおり、ガス交換をしている臓器と考えます。脾で水ができるといいましたが、この肺で、その水を貯蔵する働きがあるのです。また、皮膚に大きく関わっており、身体の表面がカサカサしたり、痒みが出たりするのは、この肺が弱っていることが多いのです。
 腎は、骨や脳・耳に深い関係があり、ここが弱くなると骨粗鬆症やボケになりやすかったり耳鳴りを起こしたりします。また、生殖機能とも関係が深く、精力減退や更年期障害の原因もここが弱くなるからなのです。
 心包は、皆さんはこの言葉を聞いたことはあまりないと思います。これは、心をお城と考えると、これを守る堀や城壁の役目をしているものです。心臓と同様で精神活動に関係のある器官です。これが弱いと、直接こころの奥にストレスが入り込み大変なことになります。
 次に六腑のお話をしましょう。
 胆は、皆さんも肝っ玉という言葉をご存じだと思いますが、ここが弱くなると、少しのことでビクビクしたり、驚いたりしやすくなります。
 胃は、食物を消化吸収しやすい形に変え、消化物を上から下へ降ろす働きがあります。これが衰えると、吐き気がしたりげっぷが出たり、ひどくなると食べたものを吐いたり、吐きすぎると咳をしたりする原因になります。
 小腸は、胃から送られた食物を消化吸収するだけでなく、不要なものを大腸や膀胱に送る働きがあります。
 大腸は、最終的な段階で、水分を再吸収する場所として考えられています。この機能が落ちると、下痢や便秘などを引き起こします。
 膀胱は、腎から送られた、不要な水(尿)を溜め、それを排泄する働きがあります。ここに熱などがこもることによって膀胱炎を引き起こしたりするのです。
 最後に三焦ですが、これもあまり馴染みの無い言葉だと思います。これは、身体を上から上・中・下と分け、全身の水分バランスを調整している器官と考えます。ここが弱ると、むくみなどの症状として現れてきます。



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      針は、なぜ効くか・・・・



  身体に針を打つことによって、なぜ病気が治るのでしょうか、初めて針を、受ける、患者さんから、こんな事を聞かれることがあります。「針に何か薬でもつけて有るのですか?」「神経に刺すのですか?」「血は出ないのですか?」「針から感染しないのですか?」 このような質問の後、必ずといっていいほど、針はどうして効くのですかと聞かれる。
 
 私は、患者さんにこんな話をします、
 気のめぐりが悪くなると病気がおきるのです、皆さんもご存知だと思いますが、身体には、經絡と言ってツボとツボを結んでいる道路のようなものが有ります。例えば、地震、土砂崩れや、洪水、道路工事、これらによって、車も人も通れなくなってしまいます、このため、食料 物資も滞ってしまいます、その結果、日常生活に支障が起きるのです。
 この状態が身体で言ういたみや病気なのです。東洋医学では、身体は、気、血、水、で成り立っていると考えています。
「気」は、人間の根源的エネルギーと考えます。人間が生きていくためには不可欠なものなのです。ものを見たり、聞いたり、考えたり、行動したり、身体全体に血液を循環させたりするわけです。皆さんも「気」の、つく言葉は、いつも付かっていると思います。
元気、気分、気分が悪い、気持ちがよい、陽気、陰気、気をつかう、雰囲気、やる気、病気、ちょっと上げただけでも5個や10個、思い浮かびます。このように、

    「気」は我々の生活と切手も切れない関係なのです。

    「血」(けつ)は、栄養を身体の隅々までおくりり、老廃物を汗や尿とし排泄します。
            又、滋養作用(血管内を気も一緒に流れていると考えています)があります。

    「水」は、身体の中で血液以外の体液をさします、リンパ液、唾液、汗、尿、消化液、などをさします。 

今あげた、気、血、水、が身体のどこかで、詰まったり、 
その物自体が、少なくなったり、増えすぎたりする事によって
バランスがくずれ、病気を起こすわけです。

針、灸をする事によって、詰まっている部分を復旧したり、足りなくなったものを補ったり、するわけです。
要するに、気、血、水は、常にスムーズに流れている事が必要なのです。

言ってみれば、我々,針、灸師は、土木工事で働く人と同じです。
道路や河川の復旧工事をするか、身体の中で行うかの違いだけです。

人間は、自ら自分の身体を治す力を持っているのですこれを「自然治癒力」と言います。

この自然治癒力をいかに、高めるかが問題なのです、
針、灸、漢方薬、薬膳、気功、などが、代表的なものです。
一番大切な事は、患者さん自身が治ろうとする気持ちなのです。
病気は、治してもらうものではなく、患者さんと針灸師が協力して始めて良い結果が出るのです。
針灸師は、自然治癒力を高めるための、『お手伝い』をするわけです。




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      痛みは身体にとって必要



  私たちは、日常痛みを感じる事が多い。肩が痛い、足腰が痛い、頭が痛い、などさまざまである。 とは言っても痛いのはいやだ、痛みがあるときは、どうにかしてその痛みを取ろうとする。 鎮痛剤を飲んだり痛み止めの注射をし、少しでも早くその苦痛から逃れようとする。しかし、痛みは身体を守るために必要なものです。 
 骨や関節、筋肉が仕事、 運動などで限界を超えそうになると身体は痛みと言う形でサインを送ってくる。 この時休息を取れば良いのに、人間は精神力と根性などと言ったことがあり、なかなか休む事ができない。 野生の鹿などは野山を駆け巡りすぎると関節がはれる事が有る、こんな時は静かに飲まず食わずで何日か過ごすようです。こうして痛みの無くなるのを待つわけである。
  昔から「痛いのは生きている証拠」と言われているがこれも程度もんですね。
私は、東洋医学に携わり早や四半世紀が過ぎ、その間、痛みに苦しむ患者を沢山、診てきている。鍼灸治療は、慢性疾患に良く効くといわれているが急性の痛みに対しても効果が高い、ぎっくり腰などは3ないし5回の鍼灸治療でほぼ良くなる、しかし、ぎっくり腰を何回となくクり返した人は治りが悪くなる事もある。又、こんな患者さんもいる、鍼灸は痛みは取れるが何日かすると痛みが出てくるから、注射や痛み止めの方がいいという人もいる、私はそれもいいと思いますが、なぜ痛みが出てくるのでしょうか、それは関節、筋肉の損傷された場所が修復されないからです。身体の損傷を治すには、時間がかかるわけです、
鍼灸で治療してしばらくして痛みが出るのは鍼灸は痛みだけを取っているだけでなく損傷部位を治す事もしているからなのです、

   この事が一番大切なのです。




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      つぼ健康法



    1.  治癒力生かす4000年の知恵

  東洋医学には4000年の歴史があります。それをひも解きつつ、またこれまで私が臨床において学んできた経験を踏まえ、家庭で簡単にできるツボ療法といった形で20数回にわたりお話したいと思います。
 今回はその1回目であり、ツボと東洋医学についてのお話をしましょう。今ちょっとした東洋医学のブームですが、西洋医学とどこが違うのでしょうか。それはひとつに人の身体を全体的に診て、そのバランスを調整しつつ健康にしていく。極力、人が本来持っている自然治癒力(自分で自分の身体を治そうとする力)を高めて病を治していく。習慣的な実践により予防医学に成り得る、ということでしょう。
 実際にわたくしどもの東洋医学研究所に訪れた方々の中には腰痛、肩こりが治っただけでなく、以前と比べて風邪をひきにくくなった、身体が疲れにくくなった、毎日の食事が一段とおいしくなったというようなことを言われる方が少なくありません。そしてツボとはそういった効果を引き出す治療点なのです。
 それでは、次回から具体的に腰痛、肩こり、食欲不振などの症状と、どこのツボをどのようにすればいいのかをお話していきましょう。



    2.  足の三里は鶏1羽分の滋養源・胃腸

 今回は胃のもたれ、食欲不振についてお話しましょう。
 胃腸関係にもっとも活躍するツボが足の三里というツボです。このツボはその名の通り足にあるツボです。胃腸の調節なのになぜ足なのか、と思われる方も多いはずです。身体にはたくさんのツボがありますが、専門用語でこれを経穴といいます。その経穴と経穴とを結んだものを経絡といっていわゆる五臓六腑に振り分け身体のエネルギーの通り道と考えています。
 足の三里こそ胃の経絡において最も重要なツボのひとつで、昔から中国でもめんどり1羽を食したくらいに元気になるといわれているものです。
 その位置ですが、ここでまず、骨度法というものを説明しなくてはいけません。一人一人の身体は当然その大きさ、長さが違うわけで、どこそこから何aなどといってしまえば非常に都合が悪いわけです。そこで子供の足であろうがジャイアント馬場の足であろうが、膝からくるぶしまでを1尺6寸と決めるわけです。そうすると足の三里は外膝眼(膝を立てたときおさらの下にできる2個の小さなくぼみのうち外側)から下に3寸=3寸はあなたの手の指の四横指分)となり、その人の身体に応じて正しい位置を表すことができるのです。もう一つの見つけ方は脛骨(いわゆる弁慶の泣きどころと言われる骨)を下からすり上げたときに膝の下あたりに少しぼこっと膨らんでいて指が止まるところがあります。その外側に当たります。
 次回は、その刺激方法をお話しましょう。


    3.  芭蕉も試した「足の三里」の灸・胃

 さて前回に引き続き足の三里のお話です。
 位置はもう大体おわかりですね。まず、その辺りを指でぐっと押さえてください。他の場所と違い、なんともいえない重たいような痺れるような痛みがあるはずです。その場所が、まさに足の三里なのです。そこを1分ほど、少し痛いくらいにマッサージするのもいいでしょう。
 また、お灸をするのもいいです。今はお灸に慣れない方にも便利な、簡単にしかもソフトなものが薬局などにあり、そのようなもので十分です。これを毎日夕食の前に行って下さい。
 このツボは中国だけでなく、日本でも昔から有名で、あの松尾芭蕉も「三里に灸をしないものと旅をするな」と言っています。
 ここは前回お話した陽明胃経(身体の中で一番気血つまりエネルギーが集まる経絡)の重要なツボであり、また胃の枢軸でげっぷや胃に入った食物の逆流を押さえ速やかな消化を促します。
 またこの足の三里と同時に中かんというツボを刺激するのも効果的です。
 この位置は先に説明した骨度法で言うと、おへそと胸骨の下端(みぞおちと胸の骨との境)を八寸(24.24a)とし、おへその上四寸(12.12a)にある、つまり中かんは中間にあるということなのです。
 ここは太倉ともいい、六腑の会ともいわれ胃の陽気を壮健にする、つまり胃の蠕動運動や、消化液の分泌を活発にしてくれるところなのです。
 ただ、ここは患部に近いところなので横になり、やさしくマッサージをするか、ソフトなお灸が適当でしょう。


    4.  繰り返し足の裏内庭を強く灸・下痢

 さて今回は下痢についてお話しましょう。ひと口に下痢と言ってもいろいろなタイプがあります。まずは暴飲暴食、なまもの、冷たいものの摂り過ぎからくるもの、これはいわゆる傷食による、と言われています。



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    魚の目は焼き針で


魚の目のある人は、買い物や旅行に行くのもつい遠のいてしまいます、薬局などに売っているくすりをためされた方も多いと思います、この薬は良いからと何回もやっても良くならなかった、こんな時、試してみるのが、焼き針てす。
皆さんは、針を刺すなんて、怖いとお思いでしょうが、足の裏にある魚の目は針を刺しても痛みはあまり感じません、ただし最後の針は、痛みを感じるかも知れません、でも、一瞬です。

やり方は、中国針の先をアルコールランプで焼いて、魚の目に静かにさします、 
魚の目の大きさによって違いますが3から5個所程度です。
今度、私が、堀込魚の目治療院でもはじめようかな、、、、、、、、、なんて想っています。




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       肩こり解消法


肩こりで悩んでいる人は多いと思いますが、この原因は、なんと言っても姿勢が悪い事でしょう、
仕事のとき、知らず知らずのうちに背中をまるめて いる、訳です、
これ以外に、内臓疾患や歯のかみ合わせが悪いとき目の疲れ、などが有ります。
 
良い姿勢をとるにはまず、立位で両手を体の前で組み、そのまま頭の上まで挙げ手のひらをひっくり返し背伸びをして下さい。
その後手をはなし体の両側に降ろします、肩の力を抜きます、背中はのびたままを保ってください。

    1日のうちで気がついたら何回か行って下さい。
 
      次に、肩こりを取る「つぼ」を紹介しましょう。

    @ 肩外兪(けんがいゆ)そして
    A 大杼(だいじょ)から心兪(しんゆ)まで、   
    B 天柱(てんちゅう)
    C 合谷(ごうこく) 
 
「つぼ」を押すときは、強すぎず弱すぎず行う事が必要です。
まず「つぼ」に親指を当て、1、2、3、と徐々に力を入れて行き。4,5,6、と力を入れたままとどめます、
7,8,9、で徐々に力を抜いていきます、このテクニックを覚えておくとあなたもプロの指圧師です。



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      高血圧


生活習慣病の一つになっているのが、高血圧です。年齢を重ねるにつれて、血圧が気になってきます。
正常値は、上が140mmHg以下、下は90mmHg以下を目安としている。高血圧症と言われるのは、上が、160mmHg以上、下は95mmHg以上あるものとされています。
原因としては、食塩の取りすぎや酒、タバコ、精神的ストレスなどが考えられます。 又、家庭で計ると正常値なのに病院に行って先生に計ってもらうと高めになってしまう人もいらっしゃいます、これは、白衣症候群と言われるもので心配ありません。
 
ですからまずは、高血圧にならないようにする事が大切に成ってきます。

     日常の生活で次の事に気おつけましょう。
 
  1、睡眠時間を確保すること、
  2、減塩と腹八分目を心がけること、
  3、適度の運動をすること、
  4、物事に対して、プラス的発想を心がけること、


    東洋医学的考え方

東洋医学では、人間のエネルギーの源は、(腎)にあると考えています。
ここには、蔭と陽があります、簡単にいうと、蔭は、身体を冷やし、陽は、身体を温める力を持っています。
この働きが衰えたり、精神的肉体的ストレスが、強いと肝に影響します、肝は、ストレスを一手に取りこんでしまいます、その結果、イライラしたり、目が充血したり、頭痛、頭重感などが起こりこれらの症状を見過ごしておくと高血圧症そして脳血管障害を引き起こす事になります。この状態が、気が高ぶりすぎた事によって起こるわけです。



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       むくみを取るには


乳がんの手術後、腕から手がむくみ、腕のだるさや肩の動きが悪く悩んでいる方も多いと思います、
これは、大切な命を守るために行なった手術の副産物と考えてください。



 
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       むち打ち症【頚椎捻挫】

 
現在、道路には、車があふれている、それに伴い交通事故も増加してきている。
 
車の安全基準も、強化され、ムチウチ症に悩む人は、以前に比べて少なくなっているが、ムチウチ症になる人はいる。
 
症状は、頭痛、頭が重い、肩が張る、手がしびれる、根気がなくなる、などみられます。
 
治療は、まず安静がひつようです、出来れば一週間から二週間、安静を守れば、症状は、ほとんど無くなると思います。
 
現実には、整形外科に運びこまれた患者さんの症状が、よほど酷くなければ、入院はさせません。ひにくな事に、事故の直後では、神経症状が現れないためです。そして、ぐあいが悪くなるのは三から四日後。又は、数週間程度。先ほどあげた症状いがいに精神的な問題も出てくる事もある。これらは、意志とは、関係のない神経【自律神経】が支配している訳です、
 
瞳孔の開閉、汗腺、胃腸の蠕動運動「ぜんどううんどう」、心臓、血管を収縮、弛緩「ちかん」、などの働きをしています。
 
この自律神経には、交感神経と副交感神経があります。交感神経は身体を、戦闘態勢に整えようとします言うなれば、目は、らんらんとし手足の筋肉はしまり、今にも敵に飛び掛かろうとしている状態です。
 
日常生活でも、たまに、顏を真っ赤にし、興奮して目を見開き、大声でつばを飛ばしながらおこっている人もいます。この状態が、交感神経が興奮している時なのです、心臓は高ぶり、身体全体緊張しています。
 
つぎに、副交感神経について、 副交感神経は、リラックスしている状態、好きな音楽を聴いている時、美術館でのんびりと絵画を見ている時、夜布団に入り眠りにつく時、こんな状態の時は、胃腸の動きは良く、心臓もゆっくりうち、身体の力は、ぬけ、ゆったりとした気持ちになります。
 
むち打ち症は、交感神経が常に、興奮している訳です。
 
治療は、まずは、冷湿布をし、安静を保つために、首にポリネックを巻くのが良いでしょう。その後、二週間過ぎごろから針治療を始めます。人によって違いますが、およそ三ヶ月をめどにしたら良いでしょう。
 
鍼治療は、はじめ弱刺激が良い  と思われます。
 
 
佐久東洋医学研究所   
堀込雅彦    
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